「切り取り線・のりしろが印刷された紙でつくった立体模型」=いわゆるペーパークラフトはいつ頃から作られ始めたのだろう?
…と疑問に思ったものの、インターネットで調べても、なかなか情報がありません。
そもそも、紙という素材の性質上、現在まで残っている資料が少ないようです。
私が少し調べたことをまとめてみました。
備忘録的なものです。間違いがありましたらご指摘ください。
ヨーロッパのペーパークラフトについては、このサイト(※外部リンク・英語)に、18〜19世紀頃のペーパークラフトが紹介されています。
家や船などの建造物が多いですね。
日本では、江戸時代から立版古・たてばんこ(※外部リンク)、組上灯籠、切組灯籠などと呼ばれる錦絵の一種が流行しました。
芝居の名場面や風景を再現したジオラマのようなもので、夜には灯籠のあかりに照らされ、夏の風物詩となっていたのだとか。
明治期には、教材としても用いられました(※外部リンク)。
このように、印刷・出版の発展と共に歩んできたペーパークラフトですが、紙以外のさまざまな素材を立体化する技術が向上していく中で、だんだんと下火になっていきます。